
サイドウェイ 建築への旅
1800円 (税別)
本書は、芦原建築設計研究所を辞して8カ月間、世界の建築を巡った旅の記録です。
ル・コルビュジエ、ガウディ、ルイス・カーン、F・L・ライト、ルイス・バラガンなど近代の巨匠から、カッパドキアの岩窟住居やル・トロネ修道院といったアノニマスの傑作まで、帰国後もなお心に響く建築を描いたスケッチ、写真とともにピックアップしています。
旅を終えてすでに10年が経過しますが、この時の体験が日々の設計作業を支えてくれています。
素晴らしい建築の体験を少しでも共有して頂ければ幸いです。
(現在、台湾版の出版企画が進行しています)
<目次>
はじめに
春風 「旅人」になるまで
岩に切り取られた空 トルコの大地から
深い蒼の向こうには エーゲ海
『軽蔑』 カプリ島マラパルテ邸
建築は詩たり得るか ブリオン墓地
それぞれの時を刻む水 ヴェネツィア
音楽的空間 ラ・トゥーレットの修道院
目を射る光と静寂の中で ロンシャンの礼拝堂
粗い石 プロヴァンスの三姉妹
未完の形 ガウディの建築とバルセロナ
アンダルシアの太陽 グラナダ・セヴィリア
封じ込められているものは ウィーン
低い太陽 デンマークとスウェーデン
手の痕跡 アルヴァ・アアルトのフィンランド
人の居場所 ニューヨーク
ハレーション マーク・ロスコの芸術
そこに建築があること フランク・ロイド・ライトの落水荘
夕焼けの美しさは キンベル美術館
オキーフの見た色 ニューメキシコ
ここにしかない光 ルイス・バラガンとメキシコ
次の始まりに向かって あとがきに代えて