JIA環境建築賞

住宅部門 特別賞

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重箱の家

重箱の家
撮影:佐藤文昭
重箱の家
撮影:佐藤文昭
 
設計者: 堀尾 浩(堀尾浩建築設計事務所)
長谷川大輔(長谷川大輔構造計画)
建築主: 今 和博  今 絢子
施工者: 三五工務店 担当 川辺祥平  大工 天羽宏昌
講評:

 「薪ストーブが主暖房の家に住みたい」という発注者の要望対し、薪ストーブの据え方を深化させ効果的に住宅全体を暖房している。
 高断熱化・高気密化した外箱(建物外壁部)の中心に薪ストーブを据え、その外箱の内部に寝室やパーソナルスペースのある小部屋を中箱として浮かせている。ストーブからの暖気を中箱の底板が受け止め中箱と外箱の間に拡散させ、空間全体に行き渡るように工夫している。家族がくつろぐ広間には他の暖房設備を用いていてないにも関わらずほどよい温熱環境が確保され、設計の意図通り薪ストーブの周りに家族が集まるような空間となっている。
 箱の中に箱を浮かせ、薪ストーブで空間全体に暖気を効率的に循環させ、さらにトップライトからの光を内箱壁面に反射させて拡散させるなど、自然な技術により快適な環境を作り出した本建物に住宅部門の特別賞を贈る。

  (村田 博道)